東京都の”婚活支援”実現へ

栗林のり子は、2009年の都議会初挑戦に際して皆さまにお約束した「婚活支援」の実現に全力で取り組んできました。これまでの経緯とともに、都による「婚活支援」の現状をご報告いたします。

都議会史上初の「婚活」質問

2010年の都議会第三回定例会。一般質問で栗林のり子は婚活支援を取り上げました。

「結婚するための活動を婚活と呼ぶようにもなり、この言葉もすっかり定着してきました。そのようなことが背景に、地方自治体でも出会いの場の提供に一歩踏み出すところがふえてきました。秋田県、群馬県、富山県、奈良県、徳島県、長崎県などや、また都内でも、品川区、文京区など、区市町村の取り組みもふえ関心が高まりつつあります」 「婚活に自治体が介入するべきではないという反論もあります。しかし、そうはいってはいられません。このままだと、二〇三〇年には、全世帯の三七・四%を単身世帯が占め、五十代、六十代男性の四人に一人がひとり暮らしになるといわれています。単身世帯の増加は、社会に大きな影響を与えることからも対策は重要です」

しかし、「結婚」をサポートする部局が都に存在しないため、婚活支援というテーマではだれも答弁してくれない状況がありました。そこで、子育ての不安を解消するために結婚前の若い世代の意識を変えていく取り組みが必要ではないか、との観点から質問を行い、福祉保健局長が答弁に立ちました。
冒頭、福祉保健局長は「結婚や出産は、個人の価値観や人生観に深くかかわるもの」と前置きをしていましたが、この言葉に象徴されるように”結婚は自分で何とかするもの””公的支援の対象ではない”というのが都の基本的なスタンスなのです。

その後も「婚活」について、さまざまな部局と話をしましたが、どこも消極的で、たらい回しにされるだけでした。そんな時、手にしたのが「パラサイト・シングル」「格差社会」などの概念の生みの親として知られる家族社会学者の山田昌弘先生(中央大学文学部教授)の『「婚活」時代』です。就職に「就活」が必要なように、結婚にも「婚活」が必要な時代が到来した。「就活」には公的支援があるけれど、「婚活」にも公的なサポートが必要だ、と山田先生は主張されています。まったく、その通りです! 山田先生の分析に勇気をいただき、東京都による公的支援を必ず実現してみせるとの決意を強くしました。

やむにやまれず再びの質問

2012年3月、栗林のり子は、予算特別委員会で総括質疑を行い、再び「婚活支援」を取り上げました。しかし、このテーマについて答弁する部局はありません。答弁する部局がないということは、都の取り組みが望めないということで、そもそも質問する意味がないわけです。それでも、栗林のり子は現在の少子化対策において、公的な「婚活支援」は絶対に必要だとの信念から、あえて質問させていただきました。



「意識啓発だけではもう間に合わない。直接支援が必要な時代です。……ここで東京都しかできない取り組みを私は提案したいと思います。それは何か。ボランティア活動です。都内には、次世代に残すべき自然環境がたくさんあります。それらの保護活動、清掃活動などに、未婚でチームを組んで、ボランティア活動を通して出会いの場のような仕組みを構築できないかと思います。これ予算はかかりません。ボランティアですから、むしろ貢献してもらえます。仕組みをつくればいいだけなんです」
「例えば、海の森、ここに春と秋に苗を植えるそうです。苗木を植えて、数年たったときに樹木も育つ、それと同時に愛も育つ! こんな夢のあるようなプロジェクトができるのではないかと思います。少子化を打破するために、こういったボランティア活動を通しての支援活動に、ぜひ力を入れて取り組むべきと考えるんですが、これはご答弁どなたもいただけないんです。実は、結婚というカテゴリーは、どこも受けとめていただけないのです。それこそ、たらい回し……」

石原知事が異例の答弁

そう言って、質問を終えようとしたその時です。石原都知事が手を挙げられました。予想もしなかったことなので、びっくりしながら、「知事、お願いします」と。
石原知事は「それは結婚せずに一生を送る人生というのはむなしいものだと思いますから、せっかくおっしゃっていただいたボランティア活動を通じて、たくさんのカップルができたら結構なことで、仕事はたくさんありますから、幾らでも準備いたします」と異例の答弁をいただいたのです。議場は大きな拍手に包まれました。

「若者の文化を牽引された知事のご答弁、本当に深く感謝いたします。ありがとうございます」と申し上げました。

この質問を契機に「海の森」の「植樹まつり」や各ツアー事業に、婚活支援の角度が盛り込まれることになりました。
http://www.uminomori.metro.tokyo.jp/

ところが……。都の役人さんは、「婚活」どころか「未婚の男女」や「出会いの場」といった言葉を使うことにさえ、どうしても抵抗があるようで、何度も協議をしてやっと入った文言が「お一人でもお気軽にご参加いただけます!」って。サンセットツアーの募集の最後に加わったのですが、あの石原知事の答弁を受けてもこんな具合ですから、役人さんの頭はまだまだお堅いようです。

2013年春の植樹に向けて、もっと具体的な婚活支援プランを実現していきます。
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